日本語(JA)

写真・Veikko Somerpuro

ラッセ・レヘトネン

Lasse Lehtonen

フィンランド出身の、日本の音楽の研究を専門とする音楽学・日本学の研究員(博士)です。主にヘルシンキ大学で活動していますが、日本でも客員研究員として、東京大学と東京藝術大学で研究を行う経験を踏んでおり、愛知県立芸術大学・音楽学部の非常勤講師も務めています。

研究テーマが「日本の音楽」だと言っても、具体的な課題は、ポピュラー音楽や現代音楽作品からゲーム音楽に至るまで、様々となっています。研究や活動と、学術的論文や新聞記事などについては、詳しくは活動CVのページをご覧ください。

研究や講演活動の他、たまに日本の音楽を中心に音楽家やコンサートプロデューサーとしても活動しています。また、フィンランド国内の音楽では、特にクラシック音楽、現代音楽、そしてゲーム音楽を得意とします。ウェブマガジン「Finnish Music Quarterly FMQ」およびフィンランド作曲家協会の会誌「Kompositio」の編集長を務め、2024年のクラシック・現代音楽部門の「EMMA賞」(フィンランドレコード大賞)審査員も務めました。

2022年にフィンランド若手アカデミー(Young Academy Finland)のメンバーに選ばれ、2023年に会長の職に就任しました。また、フィンランド音楽学会の副会長、フィンランド・日本協会の役員を務めています。2021年~2023年は、フィンランド日本語・日本文化教師の会の副会長を務めました。

Contactのページから、お気軽にご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。

下記は、今まで書いた書籍の簡単なご紹介になります。

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題名:Japanilainen musiikki: Taiko-rumpujen kuminasta J-poppiin
題名(日本語):『日本音楽―和太鼓からJポップへ』
出版社:Gaudeamus(ヘルシンキ)
出版言語:フィンランド語
ページ数:519
出版年:2019年
内容のご紹介:縄文時代の楽器や平安時代における音楽から今日のJポップやゲーム音楽に至るまで、日本における「音楽」の歴史や文化的・社会的背景や役割を解説した上。7人の、20~21世紀の日本音楽史上で重要な役割を果たしていらっしゃる作曲家・音楽家のオリジナルインタビューも含める(現代音楽作曲家・文化勲章受章者の一柳慧氏、尺八奏者の田嶋直士氏、編曲家の萩田光雄氏、映画・アニメ作曲家の寺嶋民哉氏、シンガーソングライターの岡村孝子氏、ゲーム音楽作曲家の西木康智氏と優宜理奈氏)。オフィシャルサイトはこちら

2020年度フィンランド学術書賞 候補作品(ファイナリスト)
2021年度フィンランド民族音楽学会学術書賞 受賞

題名:Yuming’s The 14th Moon
題名(日本語):『ユーミンの「14番目の月」』
出版社:Bloomsbury Academic(ニューヨーク)
出版言語:英語
ページ数:168
出版年:2022年
内容のご紹介:松任谷由実の「荒井由実時代」の最後のアルバム『14番目の月』の音楽・歌詞を分析した上、昭和50年代頃の社会的な背景やポピュラー音楽製作の文脈で、荒井由実及び当時の他の女性歌手の音楽的・社会的役割を考察。オフィシャルサイトはこちら

日本語訳(改訂増補版)は、2024年度中に平凡社から出版される予定。

題名:“March From the Age of Imitation to the Age of Creation”: Musical Representations of Japan in the Work and Thought of Shinkō sakkyokuka renmei, 1930-1940
題名(日本語):『「模倣時代より創造時代への行進曲」―新興作曲家連盟の音楽作品と思想における日本的なるもの、1930年~1940年』
出版社:Unigrafia (ヘルシンキ大学)
出版言語:英語
ページ数:230
出版年:2018年
内容のご紹介:箕作秋吉、清瀬保二、橋本國彦、松平頼則を中心に、昭和初期の日本人作曲家団体・新興作曲家連盟(1935年から「日本現代作曲家連盟」)の創立者の音楽作品や思想における「日本的なるもの」(民族的・国民主義的作曲やナショナリズム)を分析した博士論文。無料ダウンロード可能なオフィシャルサイトはこちら

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